[My darling monster]



「・・・・・っだ!やめろってば!!!」


バキ!


「いってぇー・・・・・・・テメ、本気でなぐんなよ!」


「お前が悪いんだろうが!!!!」


「なんでだよ!!!!好きな女に触れようとすんのが悪ぃのかよ!」


ぐっ。


二人の間に緊張状態が走る。


事の、始まりは、慎の方からで。


いつものように、慎の部屋に遊びに来た久美子を招き入れるやいなや、
とたん腰に手を伸ばして。


「わっ・・・・!!!!」


ボスン!


ベッドに組み敷かれる形になって。


「ん〜!!!!」


キス―――までは良かったのだけれど。


うあ!!!!!!!!!


事もあろうに、来たそうそう慎は肌へと手を伸ばしてきたのだった。



そして、冒頭のように。



「やめろおおお!!!!!!!!!」


久美子の鉄拳が、炸裂したのであった。




「お前は!なんでいつもいつもこう言うことしかしたがらないんだよ!」


「しょーがねぇだろ。健全な青少年を病気にさせる気かよ。」


しれっと悪気もなく言う慎に、益々久美子の頭は血が上っていく。


「他にもすることはあるだろ!話したりとか!ゲームしたりとか!色々!」


「・・・・・・色々。」


「そう、色々!」


1秒。


2秒。


3秒。


ジッと、久美子の目の前で慎が考え込む。


そして10秒後に、出た答えは。


「・・・ねえな。色々なんて。やっぱこれが最初だろ。」


なにぃ!


ボスン!


「おわ!」


こ、こ、こいつは〜〜!!!!!!!!!


再び埋められたシーツの海に、慌ててもがこうとするものの。


「次はお前の言う事聞くから・・・今は、俺の言う事聞け。」


耳元で、言われると。


「う・・・・・くそぉ・・・・っ」


真赤になって悪態をつくしか出来なくなる。




愛しい男の声は、魔力。




愛しい男の正体は、魔物。




結局、今日も。



「・・・・・・・・・絶対だな!」


「・・あぁ。覚えてたらな。」


「!!!!!!!!ずっ・・・ずる・・・ん!」



唇から、唇に、媚薬をいれられて。


その甘さに、酔いしれる。


「・・・・・・・・・っ!!」




でも、数十分後、更に甘い魔法をかけられるなんて。


久美子はまだ、知らない。





「え・・・・・・・・。」


「・・つけてろよ、いつも。・・・ここに。」


キュ、と左手の薬指を軽く握られてから渡されて。


自分の手の平には、キラリと光る銀色のリング。


「考え無しに、お前とシてるわけじゃねえし・・・・・」


ボソリと呟いた、慎の、言葉。


「・・・・・・!!!」



愛しい男はやっぱり魔物。



その、言葉の魔法は―――



数ヵ月後に、花開くので、あった。





そのお話しは、また、今度・・・・・・・・・・・・





(おわり)


[アトガキ。またの名を言い訳。]
あ・・あれっ(汗) 書こうと思ってた話とはまるっきり違う物が・・出来上がりました(汗)
あら、あらあら・・ヘッポコになってるし!何書きたいかはっきりしてませんし!うあああー;;
申し訳ないですっ! 色んな話を考えては投げ出しを10回繰り返して、最後までこぎつけて
出来たのがこの話で・・・UPしちゃいましたvテヘVv(オイ)。
やぁー、分けわかんないですね。でも、とりあえずリングを久美子に渡せたので、よし!これで
また色んな要素に繋がると言う事で・・・!自己満足な話になってしまいましたー(汗)
ココまで読んでくださって、ありがとうございました!次は、楽しい内容のある話に・・!(逃)




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