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「ちょっと、私が目の前にいるんですけど・・・。少しは控えてもらいたいわね、 お兄ちゃん・・・・・!」 先日、お兄ちゃんの家に言った時、お兄ちゃんの頭を目一杯殴りながら叩きつけてきた この言葉。 あーもう!はっきり言ってそれだけじゃ、あんな場面見せ付けてくれたお礼にも何にも なってなかったわよ!! だから・・・・・実は。 「ねぇ、久美ちゃんっ!」 「ん、どうした、なつみちゃん?」 「あのね・・・・・・・・・・を、教えてっv」 「ぅええええっ!!!??」 「お願い、お願い〜vv」 ――って、久美ちゃんを押し切る形で教えてもらった・・・・・プププ。お兄ちゃんの恥かしい 部分。 よし!ここから私、沢田なつみのリベンジ始まりです! コンコン・・・・・・・ 「・・・はい?」 「えへv お兄ちゃん、来ちゃったv」 「・・・なんだ、なつみか。」 ・・・・・・・・・・・・「なんだ」ですって。 ちょっと、聞いた・・・?酷いと思わない、久美ちゃんに会う前までは、そんな言葉一言も言わなかったのに。まったくこの態度、いい加減にしてもらいたいのよね・・・。 「・・入んないのか?」 「あ、入る入る!お邪魔しマーッス!」 ガサガサ、とブーツを脱いで入ると、いつも通りシンプルな部屋。 でもね、やっぱり、久美ちゃんがくるようになってから・・・何ていうか、部屋に潤いがある。 って言うのかなぁ・・・? さり気なく、観葉植物とか置いてあるのよ。天井から、ポトスが吊ってあったりね、前の お兄ちゃんなら絶対そんなことするはず無いもん。 「えへv」 あ、なんか嬉しいぞ。やっぱり、久美ちゃんの力って、偉大だなぁ・・・・・! 「・・・・・・・・で?なんか、用があってきたんだろ?」 ・・・・ムカ。 ちょっとその言い方も、どうなわけ・・・・??? いいもん、いいもん、いいですよーだ! これからお兄ちゃんのほうが困る事になるんですからね! ニコニコした私を早く帰れとでも言うように、言ったお兄ちゃんの言葉にくるっと振り向いて。 「ねぇ、お兄ちゃん。」 私は、ゆっくりと、それはそれは神妙な顔つきで言葉を出していく。 ・・今日はこの間の私と同じくらい、ギャフンと言わせてあげるんだからっ! 「・・どうした?」 「私、心配事があるの。」 「え?・・・どうかしたのか?また・・オヤジか?」 「ううん!お父さんじゃなくて!その・・・・・・・久美ちゃんのこと。」 「・・・・・・・はっ?」 『久美ちゃん』の言葉に、「は?」と歪むお兄ちゃんの顔。 ・・・やばー。面白すぎるぞっ・・・・・! と、と。笑っちゃいけない、いけない。リベンジとは言え、本当に私も聞きたいことが混ざってるんだから。 「久美ちゃん、うちにちゃんと・・・お嫁さんにきてくれるの?」 「・・・・・・はぁっ!!??」 そ、そんな素っ頓狂な声上げなくてもいいじゃない。それとも、なぁに?まさか・・ 「・・なによそれ。久美ちゃんとそう言う風になるの嫌なんだ?」 「ンなこと言ってねぇだろうが!・・・・・・あ。」 あ、しまった、って顔。お兄ちゃんちゃんと考えてんのね・・・。偉い、偉い。この間お父さんに言った事は嘘じゃなかったってことが分かったから、まあいいでしょう。 ・・・ぃよしっ。とりあえず、お兄ちゃんのちゃんとした気持ちはさり気なく確認したし。 ここから・・・・沢田なつみの本領発揮と行きますかっv 「んふーVv そうよね、そうよね!でね、まぁそんな事はいいんだけどさ。」 「・・・・そんな事って・・・・・・・・」 「ちゃんと来てくれるかなぁ?だってさ、お兄ちゃんったら ×××で×××で・・」 「お、おいっ・・・!」 「×××なこといーっつも久美ちゃんにしてるわけでしょ?妹としては・・っていうか 私も久美ちゃんと同じ女としてはさ、そう言う彼氏の下にいくのってちょっと辛い気も するんだよねー?・・・て、あれ?ナニやってんのお兄ちゃん?」 一気にまくし立てていった、久美ちゃんから聞いた・・・・・色んな事。 とぼけた振りして、言った後お兄ちゃんをみれば、ベッドに座って頭抱えてこっちを見上げる お兄ちゃんの姿。 ププ・・・・大打撃っv 「・・・・・おま・・・お前。それ、どこで聞いた?」 「ん?何が?」 ニッコリと笑って再びとぼけて答えを返して。 「だからっ・・・・・・!!!!!!!」 「・・・・・えへ☆なーいしょっ!」 この後の、久美ちゃんの身を按じて、笑顔でかるーく誤魔化していく。 さてと。そろそろ、もう帰った方がよさそうね。このまま居たら、ぜーったいに久美ちゃんが 危険な気がするもんっ! それにしてもお兄ちゃんって・・・・・・・・・ホント、意地悪な事ばっかりやってんのね。 「内緒って、おまっ・・!」 「きゃー!お兄ちゃん怖ーい!あはははは!じゃあ、私もう帰るね!」 「ちょ、ちょっ・・・!!」 言いながら、再び脱いだブーツを足に入れて。 「じゃあね!久美ちゃんによろしく〜〜〜vv」 動揺しっぱなしのお兄ちゃんを尻目に、玄関の扉からスルッと抜け出した。 バタン! 「・・・じゃあねって・・・な、なつみ・・・・・どこで聞いたんだ、それ・・・」 閉じる間際に、なんだかお兄ちゃんの呟きが聞こえた気がしたけど。 まあ、別に。 「私の気は晴れたからいっかv」 大して気にする事もなく、私はまた冬の澄んだ空気の中を、自宅へと帰っていったのでした。 沢田なつみ、本日の任務遂行完了ー! あ と は。 「・・・・・・神様、仏様・・・どうか、久美ちゃんがまたイジメられませんように・・・・!!」 空に、祈りを捧げるだけなのでした。 おわりv |
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なつみ復讐の巻き、でしたー。ちょっとだけ、日記に書いたものに言葉とかなつみの心情とか付け足してみました。えへ。もう、お遊びで書いてたので、なんの繋がりも話にもなってませんね、ハイ(汗)。 |