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この間、なつみが来た時にしこたまぶつけられたあの言葉。 ――誰から―――・・・なんて、愚問だよな。 だって、俺とあいつの行為を知る人間なんて、自分とアイツ以外の誰もいるわけねぇし。 ・・・ったく。まんまとなつみの口車に押し切られやがって・・・。ちょっと、お仕置きしないと いけねえな。 「・・・・やんくみ。」 放課後、見回りにきたあいつを捕まえる為に、俺は帰らずにその場でじっと待っていた。 と。 パタパタ・・・と軽い足音を立てて、アイツがようやくやって来る。 「おぉ?!どうした沢田っ!この時間までいるなんて珍しいな!あたしももう帰るから お前も・・・・・・って・・・な、なんだ?」 ス、と、そのままモノも言わずに久美子の元へと歩いていって。 「お前さ・・・・」 ボソリと、耳元で囁いた。 「な、な、なんだって。真剣な顔して・・・そんな近寄るなよ・・・・・!」 焦った顔も可愛い・・けどな、なんでそんなに嫌がるわけ? ・・ちょっと、むかつくんですけど。 「・・・近寄っちゃいけねぇのかよ。つーかお前・・ナツミになんか言った?」 「えっ・・・!?」 ガターン! 俺の言葉に、手に持っていた道具が滑り落ちて大きな音を立てる。 ・・・・・・・言ったらしいな。 「ナツミちゃん?!いいいいやぁっ?別に何もないなぁ〜っ??」 思いっきり、裏返ったその声。 ・・・・・・・・・・ったく。往生際、悪ぃぞ。 「・・・・・・・思いっきり怪しい声出しやがって・・。」 「ナ、ナ、ナツミちゃんがどうかしたか!?」 どうかしたかって、お前・・・・・・・どうかしたよ、思いっきりな。 「・・・別に。」 ありったけのムカつきを込めて、短く返事を返す。 そう、むかついたから。 「そ、そうかっ?(ホっ…) じゃあ、もうお前も帰・・・・」 「・・・×××(ぼそっ・・・)」 言われた言葉を、そっくりそのまま、耳元で囁いてやった。 「・・・・・・・・・・・!!!!!!!!!!!」 「それ、なんだろな?」 「・・・・・・・さ、さ、さぁ〜っ??あたしは何もしらねぇなぁっ?」 「・・・・・・すっとぼけんなよ。そんなにこの間の嫌だったんだ?ナツミに言うくらい・・」 「そっ!そういうわけじゃ・・・・・・・・・ぁっ!」 「・・・・・ヤッパ言ったのか。ふーん・・・・そう。」 「・・・・・・!!!」 「じゃぁ・・・・・今度は縛ってみる?」 「!!!!!!!!!!」 言いながら、ニヤッと笑った俺に息を飲む久美子の姿。 ・・・・・・縛るのも、悪くないかもしれない。 なんて思いながら、グイッと久美子を引き寄せた。 「・・・・・こっち来いよ。」 「・・・さ、沢っ・・!ここ教室・・・!」 ドタバタと腕の中で暴れる久美子を、ギュゥ、と抱きしめて大人しくさせると。 「も、だめ。俺我慢できねぇ。それに・・嘘付いたお仕置き。」 チュ、とそのまま首筋に顔を埋めて、吸い上げていって。 「〜〜〜〜〜っ・・・!!!!!!」 「・・悪ぃけど、誰も助けに来ねぇから。」 熱っぽい声で、最終通告を、出したのだった。 「・・・・!!!!」 今日はまあ、教室だからいいとして・・部屋でするときはなつみにも言えねぇような事するかな。 なんて。 思う俺って・・・・・・結構ヤバイ? 「・・・・ま、いっか。」 そう呟きながら、暗くなった教室の中で寒さも忘れて。 「んんー・・・・っ」 声を押し殺した久美子の様子に頬を緩めながら、お仕置き完了したのであった。 「・・・・ごちそうさま。」 「・・・・バカやろっ・・・!」 *オワル。* |
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・・・・えーと。えーと。。。 どうして慎クミだとエロくなるのさー。ていう声も自分やら皆様からやら聞こえてきますが、そこは・・・慎だから、と言う事で・・! 日記に書いていたものをまたちょっと手直ししたりしました。が、短さには変りありませんねー(汗)。 3部構成(だったのか)の日記SSS、最終回読んでくださりありがとうございましたv (もしかしたら密かに久美子編追加されるかも・・(笑)) |