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「なにやってるんですかっ!!!!!!!!」 っ・・・・・!!?? 突然大きな声が頭の上、から聞こえ、た。 ぐわん、と体の芯にまで響く低くて大きな声が自分を叱り付けた。 え、え、な、なに???? なんだかいろんな事がいっぺんに起きたから、何がなにやら分からない。 そう言えば、何だか今――――押さえつけられている・・・よう・・な? 「あ・・・・あれ・・・?」 ふにゃっと力の抜けてしまった体をグ、っと起こすように力を入れてみるけど、どうにも抑える力が強すぎて、自分の思うようには行かない。 ・・・だったら。 ぐい、と何とか動く頭を持ち上げてみる、と。 ・・・あ。 目の前に、普段学校では見る事の出来ない、しかめっ面の悟飯が、いた・・・ ―――ヤバイ。 咄嗟にそう思って、血の気が引くのが分かる。 「あ・・・あの、あ・・・・・」 どうにか腕の中からでも逃れようともがいてみるけれど、悟飯の力に敵うわけもなくて。 「・・・無駄ですよ。」 「・・・・っ・・・」 冷静な声が、自分の動きを完璧に封じる。 それが、余計怖さを感じさせる。 「ちょっと、他の場所に移動しましょう・・・」 頭上で悟飯がそう言うと、一瞬で目の前に移る景色が空一面に変わってしまって、いた。 ビュウっと風が悟飯の胸に押し付けられていない頬を掠めていく。 「とりあえず、ここで。」 うそ・・・・・ 悟飯が飛んだ場所は、サタンシティでも高層と言われるビルの屋上で。 どうしよう・・・・・ 何で彼がこんなに怒っているのかは、ビーデルには見当もつかないので、あった。 |